
シルク絨毯のサイズガイド|部屋に合う最適なサイズを選ぶポイント
シルク絨毯のサイズ選び——空間を格上げするためのポイントと基礎知識
シルク絨毯は、その光沢と緻密な織りが目を引く高級感あふれるアイテム。空間に一枚敷くだけで、インテリアの印象を大きく変える力があります。しかし、その選び方次第では部屋とのバランスが崩れたり、サイズが合わずに使いにくいと感じることも。ここでは、ペルシャ絨毯特有のサイズバリエーションや、それぞれの使い方・選び方について詳しく見ていきましょう。
ペルシャ絨毯の代表的なサイズ
ペルシャ絨毯には伝統的に定められた呼び名や大きさがあり、それぞれ用途や敷く場所に合わせて使い分けられています。サイズの名称と、そのおおよその寸法は下記のとおりです(単位はいずれも「cm」)。
ゼルテレポニ (ZirTeleponi)/30×45
- 意味: 「電話機の下」
- 特徴: 電話機下や座布団用、小さな飾りマットとして最適。価格も比較的手頃で、気軽に取り入れやすい。
ポシュティ (Poshti)/60×90
- 意味: 背もたれ用のクッション
- 特徴: 玄関マットや椅子の背もたれ用など、多用途に使える小サイズ。インテリアのワンポイントにも◎。
ザロチャラク (Zaarocharak)/80×120
- 語源: 「ザロ」=約104cm、「チャラク」=四分の一
- 特徴: リビングの狭いスペースや廊下、ランナーとして配置するのに適したコンパクトサイズ。
ザロニム (Zaaronim)/100×150
- 語源: 「ザロ」=約104cm、「ニム」=半分
- 特徴: ベッドサイドや小さめのリビングエリアに最適。1人掛けソファ周りにも合わせやすい。
ガリチェ(ドザル) (Galiche/Dozaar)/130×200
- 意味: 「ド」=2、「ザル」=約104cm
- 特徴: リビングやダイニングテーブル下にちょうどいいサイズ感。お部屋の主役として存在感を放つ。
パルデ (Pardeh)/140×240
- 意味: 「カーテン」や「仕切り」
- 特徴: リビングやダイニングなど、広めのスペースをカバー。仕切り代わりにも使われる。
ガーリィ(ドゥダルセ) (Ghali/Dodarse)/200×300
- 意味: 「ド」=2、「セ」=3を意味し、2×3m程度の大型サイズ
- 特徴: 広いリビングや応接室をゴージャスに彩る。より大きいサイズもあり、部屋全体を包み込むように敷ける。
モラッバ (Moraba)/100×100(正方形)
- 意味: 「正方形」
- 特徴: 正方形は織りが難しく、数が少ないため高価になることが多い。特殊な間取りやインテリアのアクセントに。
サイズ選びのポイント
部屋の広さと用途を考慮
- 広いリビングなら200×300cm前後の大型絨毯を敷いて、一体感と高級感を演出。
- 廊下や小さめのスペースでは、80×120cmや100×150cmなどコンパクトサイズがベスト。
- 玄関やソファサイドには60×90cmや30×45cmといった小さなサイズを合わせる。
用途による使い分け
- テーブル下に敷きたい: テーブルより一回り大きいサイズを選ぶと、椅子を引いても足が絨毯の上に乗り、ストレスなく使用可能。
- ソファ周りに合わせたい: ソファやラウンジチェアのサイズに合わせ、部屋全体を包むように敷くと上質な雰囲気を実現。
- 壁掛けやアクセント: 小さめの絨毯(30×45cm、60×90cmなど)は、壁に掛けてインテリアのアクセントにするのもおすすめ。
房を含まない表記に注意
- ペルシャ絨毯は、房(フリンジ部分)を含まない寸法で表記されることが多い。
- 部屋の寸法にぴったり合わせようとすると、房の分だけはみ出す可能性があるので要注意。
- 余裕をもってサイズを選び、家具や部屋の配置を考慮しておくと失敗が少ない。
房を含まないサイズ表記への対応
- 購入時のチェック項目
- 絨毯の縦横の実寸を必ず確認。
- 房の長さがどれくらいあるかショップに問い合わせる。
- 必要であれば、家具との位置関係をシミュレーションしてみる。
- 少し大きめを選ぶメリット
- 部屋の中でのレイアウトにゆとりができ、家具配置の自由度が上がる。
- 視覚的にも部屋が広く見えやすく、ラグと床のバランスが良くなる。
壁掛けやアクセント使いも楽しもう
シルク絨毯はその美しい光沢とデザインから、床に敷くだけでなく壁掛けとしても人気があります。
- 小さなサイズ(30×45cm、60×90cmなど)は、アート感覚で飾ると部屋が一気に華やかに。
- カフェコーナーやエントランスなど、来客時に視線が集まる場所に飾ると印象的。
- 汚れや摩耗のリスクが少ないため、長く美しさを保つこともできる。
シルク絨毯でワンランク上の空間作りを
インテリアを一瞬で格上げしてくれるシルク絨毯。選ぶ際には、その高級感に惹かれてデザインだけに注目しがちですが、実はサイズ選びこそが空間演出の鍵を握っています。
部屋全体に一体感をもたらす大きめサイズの絨毯は、ラグジュアリーな雰囲気を演出すると同時に、ソファやテーブルとのバランスも取りやすいのがメリット。一方、小さなスペースや廊下にはコンパクトサイズを合わせることで空間が引き締まり、インテリアのアクセントとしても大活躍してくれます。
また、多くのシルク絨毯は房の長さを含まない寸法で表記されるため、「部屋ギリギリだとちょっとはみ出す…」なんてトラブルにも要注意。少し大きめを選んでおけば、レイアウトの自由度が増して見た目もすっきりまとまります。
さらに、シルク特有の艶やかさと美麗なデザインは、壁に飾って楽しむのも一案。小さめのサイズはアート作品のように視線を集め、部屋に特別なムードを演出してくれます。
こんな人におすすめ
- 「リビングを一層ゴージャスにしたい」→200×300cm以上の大型サイズ
- 「玄関や廊下で華やかな印象を持たせたい」→80×120cmや100×150cmなど
- 「絨毯をアートピースとして飾りたい」→30×45cmや60×90cmの小ぶりサイズ
部屋の広さ、家具配置、そして自分のライフスタイルに合わせてじっくりとシルク絨毯を選べば、日常がより豊かで気持ちのいいものに変わるはず。ぜひ今回のサイズガイドを参考に、「自分だけの理想の空間作り」を楽しんでみてください。
シェア