クム産 セディギヤン工房 シルクペルシャ絨毯 (Goldan & Tranjデザイン)
こちらは、ペルシャ絨毯の名産地であるクムにて製作されたセディギヤン工房のオリジナル作品です。リビングサイズの豪華な一枚であり、細部にわたり最高峰の技術と美が詰まった贅沢な一品です。
本作品は「Goldan & Tranj」デザインを採用し、中央に堂々としたメダリオンを据え、その周囲を取り囲む華麗なラチャク・トランジ文様が調和しています。フィールド全体にカラフルな色彩が広がり、背景の茶色のボーダーが美しいコントラストを生み出しています。ペルシャ絨毯の伝統的な要素とモダンな色合いが融合し、インテリアに優雅さと個性を添えます。
シルク100%を素材に使用し、130万ノット/平方メートルの密度と330万ノットの打ち込み数を誇る、非常に細密な仕上がりとなっています。手触りは滑らかで、光の当たり方によって変化する光沢が高級感を引き立てます。46ヶ月という長い制作期間をかけて織り上げられたその技術は、芸術品とも言える品質です。
サイズは215cm x 140cmと、リビングルームや応接室を格調高く彩るのに最適な大きさです。一生物として誇れるこの絨毯は、空間に特別な価値を与え、所有者に高い満足感を提供します。
クム産 セディギヤン工房 シルクペルシャ絨毯 (Persian Gulfデザイン)
本作品は、クムのセディギヤン工房が誇る最高傑作であり、希少価値の高いシルクペルシャ絨毯です。「Persian Gulfデザイン」を採用し、深みのあるグリーンを基調とした色彩と豪華な光沢が特徴です。その美しさは一目で見る者を魅了し、まさに芸術品と呼べる逸品です。
絨毯の中央にはメダリオンが配され、周囲を取り囲むラチャク・トランジ文様が調和の取れたデザインを完成させています。細密に織り込まれた花柄や伝統的なペルシャのモチーフが、空間に優雅さと格式をもたらします。
シルク100%の素材を使用し、130万ノット/平方メートルという驚異的な密度で織り上げられたこちらの絨毯は、触り心地が滑らかで、見る角度によって光沢が変化する高級感を備えています。制作には24ヶ月を要し、熟練職人の技術と時間が凝縮された価値ある作品です。
サイズは116cm x 78cmとコンパクトながら、リビングや書斎、応接室のアクセントとして完璧な存在感を発揮します。こちらの絨毯はすでに製作が終了しており、手に入れることが非常に難しい貴重な一品です。
ヌーリ工房の最高傑作『マリーンワールド』、シルク100%の美しいペルシャ絨毯。
クム産の最高級シルクを使用して手織りされたペルシャ絨毯です。この絨毯は、ヌーリ工房の最新作で、色鮮やかなフィールドカラーと紺色のボーダーが調和した美しいデザインが特徴です。デザインには「Medallion/メダリオン/ラチャク・トランジ」のエレガントな模様が施されています。
このシルク絨毯は、120万ノット/平方メートルという高密度で織り上げられており、打ち込み総ノット数は180万ノットに達します。その繊細な織り目は、視覚的にも触感的にも贅沢な品質を誇ります。制作には20ヶ月を費やしており、細部まで徹底的にこだわった最高級の一品です。
サイズは150cm x 105cmで、リビングルームやダイニング、寝室などさまざまな空間にふさわしいサイズ感。カラフルで華やかなフィールドカラーとシックな紺のボーダーが、どんなインテリアにも華やかさを添えるでしょう。
王と王妃の物語を織り込んだ、家庭円満を象徴する狩猟絨毯 – 伝統美が生む究極の贅沢空間。"
このミルメヒディ工房による狩猟図(シェカールガー)デザインの絨毯は、伝統と物語性を融合させた究極の逸品です。シーグリーンのフィールドカラーは、まるで自然の一部を切り取ったような穏やかで魅惑的な雰囲気を演出しています。この背景色は、絨毯全体に描かれた華やかな狩猟の場面をより際立たせ、絵柄の細部が生き生きと浮かび上がります。
絨毯には馬に乗った人物たちが鹿やウサギなどの動物を追う姿が繊細に描かれており、それぞれの動きや表情から、ペルシャの伝統的な狩猟文化が鮮やかに蘇ります。また、登場する人物と動物たちは、職人の卓越した技術によって生命感あふれる描写がなされています。これに加え、絨毯全体に咲き誇る花々が、狩猟場面の中に優雅さをもたらし、デザイン全体を華やかに引き立てています。
ボーダー部分にも注目すべき美しさがあります。花や鳥が巧みに描かれ、狩猟図を囲む形で絨毯全体を華麗に縁取っています。このボーダーデザインは、細部への配慮が行き届いたペルシャ絨毯の真髄を感じさせます。さらに、ピンクや赤、青、緑といった鮮やかな色彩のバランスが見事で、全体に調和の取れた美しい仕上がりとなっています。
こちらの絨毯は、インテリアの中心として床に敷くのはもちろんのこと、壁飾りとして使用することで一層その芸術性を際立たせることができます。コルクシルクが使用されているため、絹ならではの光沢と柔らかな手触りが高級感をさらに引き立てます。単なる装飾品としてではなく、ペルシャ文化と芸術を体感できる特別な一枚。こちらの絨毯がもたらす空間の美しさは、言葉では言い尽くせない魅力に満ちています。
本作品は、シルク100%の素材を使用しており、薄さと柔らかさが特徴です。そのしなやかで繊細な質感は他を圧倒するほどの完成度を誇ります。
驚くほど細やかな織り目、ビロードのように滑らかな生地、そして肌に吸い付くようなシルクの艶やかな光沢が、豪華絢爛な美しさを放ちます。
まさに「The ペルシャ絨毯」と呼ぶにふさわしい、最高峰の逸品。工芸品を超え、美術品としての価値を誇ります。
シルクの絨毯は、角度によってその色合いが微妙に変化します。薄く見える時もあれば、濃く見える時もあり、その絶妙な風合いを楽しむことができます。
この手織りのペルシャ絨毯は、熟練の職人の手によって一つ一つ丁寧に織り上げられています。その繊細で温かみのある模様は、忙しい日常にほんのひとときの微笑みを届けてくれることでしょう。
玄関マットとしての使用はもちろん、タペストリーとしてもお使いいただける、非常に美しい絨毯です。
また、色使いも特徴的で、鮮やかな色彩から、パステルカラーを基調とした独自の色彩感覚を感じさせるものまで、さまざまなデザインがあります。
シルクの優しい風合いと上品な美しさは、高級繊維の代名詞として、古くから現代に至るまで世界中で愛され続けています。シルクは見た目の美しさにとどまらず、多くの機能性を兼ね備えた素晴らしい素材です。
シルクは「人の肌に最も近い繊維」とも言われ、柔らかく体に馴染みやすいため、軽く薄くても暖かさを感じやすい特性を持ち、優れた保温性を発揮します。それでいて放湿性にも優れており、夏は涼しく、冬は暖かいという特性を持つため、季節を問わず年中使用できる点が非常に魅力的です。
さらに、シルクは抗菌性や紫外線吸収性など、多くの機能も備えています。
使用されているシルクは、厳選された最高品質の絹のみを使用しており、その光沢、肌触り、柔らかさはまさに極上の仕上がりです。
非常に珍しい幾何学文様、Chadori(チャドリ)の美しいシルクペルシャ絨毯。薄緑と薄青の色合いが織りなす、ミルメヒディ工房の有名作品。
クム産のミルメヒディ工房によって手織りで制作された貴重な逸品です。フィールドカラーは薄緑で、ボーダーカラーには柔らかな薄青が使われており、穏やかな印象を与えます。これらの色合いが繊細に調和し、空間に落ち着きと華やかさを同時に演出します。
デザインには「Chadori(チャドリ)」という非常に珍しい幾何学文様が施されています。Chadoriは、伝統的なペルシャ絨毯のデザインの中でも特に高い芸術性を誇り、非常に繊細で複雑な模様を特徴としています。このデザインは、円環状の形状と直線的な要素が組み合わさり、動きと静けさを感じさせる絶妙なバランスを持っています。
織り密度は110万ノット平方メートルで、打ち込み総ノット数は371万ノットに達しており、精緻な織り目と細やかなデザインが際立っています。制作には40ヶ月を要し、その期間にわたって丹精込めて織り上げられたため、絨毯の品質は極めて高いものとなっています。
メダリオン文様を最も美しく描いた作品 至極の逸品 時を超える小鳥たちの世界 見る者を惹きつける迫力
本作品は、美しいブルーを基調としたフィールドカラーと繊細なデザインが特徴的です。緻密に織り込まれた花々や小鳥たちは、自然の豊かさと生命の美しさを見事に表現しています。中央のメダリオン文様は優雅でありながら存在感があり、全体の調和を取ったデザインが特徴です。
フィールド全体にはスカイブルーとブルーが絶妙に組み合わさり、小さな花々が細部まで丁寧に描かれています。小鳥たちがデザインの中に点在し、まるで自然の風景を切り取ったかのような生き生きとした雰囲気を演出しています。ボーダー部分では濃淡のブルーが巧みに使われており、全体の華やかさをさらに引き立てています。
手織りの技法で実現された驚異的な密度は、繊細な模様を際立たせ、一目見ただけでその高度な職人技術を感じることができます。こうした作品は、伝統を忠実に守りながらも、現代のインテリアにも調和するデザインとして魅力的です。
リビングや応接室、または壁掛けとしてもご利用いただけるこちらの作品は、空間に優雅さと高級感を与えます。特に、青系の色調が空間を広々と感じさせ、どのようなインテリアにも自然に馴染むデザインです。芸術性と実用性を兼ね備えた逸品であり、時を超えてその価値を感じていただける特別な一枚です。
ミルメヒディ工房の『Jozan』、草木染めのピンクが美しく優雅。シルクの輝きとメダリオン柄が織り成す至高の一品。
フィールドカラーに草木染めによるピンクが使われた、非常に美しい色合いが特徴です。草木染めによる優しげで温かみのあるピンクは、室内に柔らかい印象を与え、優雅で落ち着いた空間を演出します。ボーダーカラーには、ミックスされた銅色が使われており、ピンクと見事に調和し、落ち着きのある高級感を醸し出しています。
デザインは、ペルシャ絨毯の代名詞とも言えるメダリオン柄を基に、ラチャク・トランジの模様が織り込まれています。このデザインは、細部まで精緻に織られ、ペルシャ絨毯ならではの重厚感と美しさが表現されています。
シルク100%の素材により、手触りは非常に滑らかで、光の当たり方によって絨毯が美しく輝きます。密度は110万ノット平方メートル、打ち込み総ノット数は194万ノットに達しており、非常に高密度で精緻に織られているため、耐久性と美しさの両方を兼ね備えています。
サイズは158 cm x 105 cmで、リビングルームやダイニングルーム、寝室など、広めの空間にぴったり。高級感のあるシルク素材と精巧な手織りの技術で、どんな空間にも華やかさとエレガンスを加えます。
文化遺産級の芸術作品:「ロスタムとソフラブの物語」を織り込んだ絹の奇跡
本作品は、古代の最大英雄であるロスタムとその息子ソフラブの悲劇的な物語を題材にしたミニアチュール柄が特徴です。壮大な叙事詩「シャー・ナーメ」に描かれたこの物語は、ペルシャ文化の象徴的な物語であり、そのストーリーを正確に表現したデザインはまさに文化遺産級の逸品です。
デザインの魅力
本作品は濃紺のフィールドカラーを基調とし、そこに緻密で彩り豊かな登場人物や風景が織り込まれています。物語のクライマックスを描写したデザインは、見る者を物語の世界へ引き込みます。ロスタムとソフラブの壮絶な一騎打ちが中央に描かれ、その周囲にはペルシャ文化特有の装飾的な文様が施されています。細部にまでこだわったミニアチュール柄は、まるで絵画を見ているかのような臨場感を与えます。
品質と技術の粋を尽くした一枚
シルク100%で織られた本作品は、光沢と柔らかさを兼ね備えた最高級の素材を使用。密度120万ノット平方メートルの繊細な織り目は、世界最高級の品質を象徴しています。さらに、194万ノットもの結び目による堅牢な仕上がりは、長い年月にも耐えうる耐久性を誇ります。伝統技術と熟練の職人技が融合したこの絨毯は、一目でその価値を感じていただけるはずです。
インテリアとしての魅力
濃紺のベースカラーは空間に落ち着きと高級感を与え、装飾的な文様がインテリアを一層華やかにします。こちらの絨毯は、床に敷くだけでなく、壁掛けとしても映える作品です。ペルシャ文化の深みとストーリーを感じられる本作品は、リビングや書斎、またはギャラリーに飾ることで空間全体の格調を高めます。
特別な一枚として
このような物語性のある絨毯は非常に珍しく、芸術的価値も高いため、大切なコレクションとしても最適です。物語の深み、デザインの美しさ、そして圧倒的な職人技術が詰まった本作品は、まさに「唯一無二」の存在といえるでしょう。
描かれている物事の詳細
この絵柄は、イランの民族叙事詩「シャー・ナーメ」最大の英雄ロスタムの物語の一節、ロスタムと息子ソフラーブの悲劇を細密画風に描いたものです。シャー・ナーメは古代イランの神話、伝説、歴史を集大成した叙事詩で、イランでは極めてよく知られた国民的叙事詩です。英雄ロスタムはそうしたシャー・ナーメの登場人物達の中でも最も有名な人物の一人で、特にロスタムとその息子ソフラーブの悲劇は、今でもイランの人々の心を強く揺さぶる感動的物語として語られ続けています。
そのようなイランの名高い英雄伝説を題材とするだけに、製作したミルメヒディ工房のまさに本気が込められた芸術的傑作となっています。絵画としてみた場合の絵柄の構図の見事さはもとより、一般的なクム産のシルク絨毯と比べ数倍の多色使いで織り上げられるなど技術的にもみるべき所の多い作品なのですが、 大変有名な物語りですので、絵柄の物語について説明します。
ペルシャ絨毯には技術や意匠を愛でるだけではなく絵画と同じく作品へ込められた意味を考えるという楽しみ方があります。ロスタムとソフラーブの悲劇を描いた絵画絨毯たるこの作品は、まさしく絵画と同じ楽しみ方ができる分かり易い作品例であると言えるでしょう。
それでは、この作品を絵画のように読み解いていきましょう。下の写真をご覧ください。
写真で示したように、この作品の絵柄はロスタムとソフラーブの物語の各シーンを同一の画面に収めるという構造になっています。こうした異なる時間の出来事を同時に描く手法は「異時同図法」と呼ばれ、西洋(ヨーロッパ)や東洋(中国や日本)の歴史絵画ではよく見られるものです。この作品の絵柄は写真のように1から5までのシーンに分けられ、1から物語が始まり5で完結するというさながら絵本のような構成となっています。
では、1から5までの各シーンについて、 「ロスタムとソフラーブの悲劇」のあらすじ説明も兼ねて解説していきましょう。
まず、正面写真のシーン1をご覧ください。
シーン1は若き日の英雄ロスタムと後にソフラーブの母となる美姫タハミーネが、 ラマッス(lamassu)と呼ばれる人面有翼牡牛の精霊を目撃する姿を描写しています。ラマッスはアケメネス朝ペルシアの宮殿装飾にも見られる古代ペルシアの精霊で、 僻邪,吉祥,豊穣をつかさどるとされます。この精霊が現れたことで、二人は将来並はずれた勇士となる子供を授かるという未来が暗示されるのです。
次に、正面写真のシーン2をご覧ください。
シーン2は成長した息子ソフラーブが、女戦士ゴルドアーフリードと有名な一騎打ちを行う姿を描写しています。ゴルドアーフリードは原作でも力を入れて描写される女傑で、初陣のソフラーブと激闘を演じた末に敗れます。このシーンは勇士ソフラーブがゴルドアーフリードに打ち勝つ寸前、彼女の兜を取り上げ、女と闘っていたことを知るという劇的な瞬間を描いています。兜を取り上げた瞬間に、彼女のあまりの美しさに心を奪われ、ペルシャの女性の強さと美しさに驚き、”ペルシャの女はこれほど強かったら男の方がもっと強いだろうと”心に呟きます。ゴルドアーフリードへ恋に落ちますが、ペルシャ人は外国の男性と恋愛できないことを知っていたゴルドアーフリードは、ソフラーブを騙し、なんとか逃げてしまいます。
そしてこのシーンはさらに、息子の雄姿を戦場の外にいる父ロスタムと母タハミーネが見守るという描写にもなっているのです。
次に、正面写真のシーン3をご覧ください。
シーン3は英雄ロスタムの物語の中でも特に名高い、息子ソフラーブとの一騎打ちを描写しています。物語において英雄ロスタムと勇士ソフラーブは、数々の不幸な事情が重なった末に、実の親子でありながら戦場で互いに相手が誰か分からないまま3日にわたる激闘を繰り広げます。これまで数多くの怪物や英雄戦士たちに勝利してきたロスタムでしたが、この戦いで彼は何度もソフラーブに打ち倒され、ついには組み伏せられ危うく首を刎ねられるところまで追いつめられてしまいます。この危機をロスタムは、彼の戦い方では珍しい奸計を用いて脱します。そして戦いの最後の日、ロスタムは神に祈りを捧げ自ら封印してきた力を解放します。この力を用い、とうとうロスタムは勇士ソフラーブを討ち果たしたのでした。
しかし、生涯最大の強敵を討ち取った直後、ロスタムは相手が実の息子であったことを知ってしまいます。このシーンは、息子を殺した直後真実を知ったロスタムが絶望の表情を浮かべる姿を描き、同時に二人の悲劇をタハミーネが驚愕して眺める姿をも描写しているのです。
次に、正面写真のシーン4をご覧ください。
シーン4は息子ソフラーブの死後、ロスタムとタハミーネが決別する姿を描写しています。原作では、息子の死後タハミーネがロスタムの事をどのように思ったか記述はありません。しかし、息子が実の父に殺されたと知ったタハミーネは当然ながら、夫ロスタムを愛する事はできなくなったでしょう。したがってこのシーンは、原作に無かった解釈を加えることでかつて愛し合い息子を設けた二人が決別する姿を描写しているのです。
最後に、正面写真のシーン5をご覧ください。
シーン5は息子を失ったタハミーネが、息子の悲劇の生涯を回想する姿を描写しています。物語の終盤、息子に先立たれたタハミーネは大いに嘆き悲しみます。自らの身体を傷つけ髪をむしり、美しい顔を打ち付けて我が子の名を叫びます。そして物語は彼女が息子の死から1年後に亡くなったことを告げ、運命の因果を滔々と説いて幕を閉じます。このシーンは、悲しみで髪を千々に乱したタハミーネが、我が子の誕生前から死までのシーンを文字通り眺めて振り返る様子を描いています。このような構図にすることで、この絨毯作品はロスタムとソフラーブの悲劇を、タハミーネの悲劇の物語として締めくくっているのです。
以上、こちらの絨毯作品に描かれた物語について解説してみました。全シーンを通してみると、ロスタムとソフラーブの悲劇の物語が、一方でロスタムとタハミーネの物語として語られているのに気づかれるのではないでしょうか。実を言うと原作においてタハミーネは、こちらの作品で語られるよりも遥かに控え目にしか登場しません。しかしこちらの作品は、彼女をロスタムと並ぶ主要人物として描写することで物語の悲劇性をより強調し、中世に書かれた原作を、文字通り現代に通用する一大悲劇として再構成して見せているのです。
このようにまさしく絵画と同じ物語性に溢れたこちらの作品は、同時に絨毯の技術的な面においても特筆すべき特徴を持っています。
物語りはいかがでしたか。
[Golestanからのコメント]
手織りペルシャ絨毯は、離れてみると筆で描かれた絵画と錯覚するほど、精細な出来栄えで圧倒される芸術品です。見る人を惹きつけ、うっとりため息がでるほど、とても素晴らしい作品です。
ここまでのシルクペルシャ絨毯は中々ないと思います。
イランではこの物語を参考にたくさんの諺や本が出版されております。知れば知るほどこの絨毯に対する愛が深まっていく、魔力がございます。又シルクの絨毯は角度によって色合いは薄く見えたり、濃く見えたりしますのでシルク独特の風合いをお楽しみ頂けます。 多彩なデザイン・模様の正確さ・結び目の堅牢さは、手織りの絨毯とは思えないほど緻密な作品なのです・・・。
高級な額縁に入りも可能ですので、そのまますぐに壁などに掛けてご使用できます。
最高級のペルシャ絨毯の壁飾りするだけで、豪華で優雅な、雰囲気のある空間をつくります。
アンティークのインテリアや、クラシック調のお部屋に飾ってもらっても素敵です。
実物は写真の数倍も素晴らしく、必ず気に入っていただけると思います。
ミルメヒディ工房の名作『生命の樹』、繊細な色彩と精緻な織りで空間に命を吹き込む。
本作品は、ペルシャ絨毯における伝統的な文様「生命の樹」を美しく表現したシルクペルシャ絨毯です。世界中の部族の儀礼や神話にも登場し、長寿や繁栄を象徴する「生命の樹」は、ペルシャ語では「Drakhti(ドラクティ)」、英語では「Tree of Life」とも呼ばれています。この文様は、乾燥地帯に生きる人々にとって、生命の源であるオアシスを象徴し、そこには花や動物たちが集まり、楽園のような神秘的な場所を描いています。
フィールドカラーにはブルーとスカイブルーのミックスが使われ、鮮やかな色彩で織り上げられたこの絨毯は、クム産シルク絨毯の中でも数倍の多色使いが施されています。その結果、非常に芸術的で、目を奪われるような美しい色調が特徴です。写実的に表現された「生命の樹」には、バラ、ダリア、ジャスミンなど、10種類の花が咲き乱れ、多種多様な鳥たちが群れを成しています。シルクの素材感を活かし、花や鳥が立体的に浮き立つような表現がされています。
サブボーダーには、花を挟んで向かい合わせの2羽の鳥が繰り返されるデザインが施され、全体のバランスが取れています。さらに、メインボーダーには、繊細にデザインされたバラが連なり、全体のフィールドカラーであるブルーとの調和が取れています。これにより、生命力にあふれた自然の美しさが引き立たたせられています。
この絨毯は、ただの装飾品ではなく、生命や自然の力強さを感じさせる作品です。 美しい色彩と精緻なデザインは、空間に神秘的なエネルギーを与え、どんな場所にも特別な存在感を放ちます。織り上げに22ヶ月を要したこの逸品は、まさに有名工房の最新作ならではの素晴らしい出来栄えと言えるでしょう。