工房のギャラリー
230.0 cm x 147.0 cm
ペルシャ絨毯 クム産 シルク100% [ミルメヒディ工房] 無数の花 美しいメダリオン柄 リビングスペースサイズ ID13002
¥2,500,000
単価 あたりミルメヒディ工房の紹介
工房の歴史
アガゴル・ミルメヒディは「ミルメヒディ工房」の創設者です。彼は1932年に、かつてイスファハーン州の一部であり、現在はマルキャズィー州に属するジャスブで生まれました。16歳のときに手織り絨毯(じゅうたん)の制作を始め、初めての作品を完成させました。
彼が最初に織った絨毯は、コーカサス風の模様が施されたウール製のもので、サイズは2.5 × 3.5m。ネイビーブルーを基調とし、ジャスブで作られました。その後、彼はカシャーンの著名なデザイナーであるセイエド・レザ・ハーン・サネイ氏、アフサリ・カシャーン氏、サズヴァル氏らと協力し、デザインの幅を広げました。
彼は、これらのデザイナーが描いた下絵に独自の色彩感覚を加え、それをもとに絨毯を制作しました。初期の作品はすべてウール製で、織りの密度は30~40Raj(ペルシャ絨毯の織り密度を表す単位)。熟練職人たちによる繊細な織り、高品質な羊毛の使用、伝統的なデザインの採用、そして彼独自の色彩技術が組み合わさることで、彼の名声は瞬く間に広まりました。
工房の挑戦
ウール絨毯の製作だけでなく、彼はクムでシルク絨毯の制作も始めました。最初に手掛けたシルク絨毯は、6メートルの純シルク製で、シャー・アッバースィー模様を施したネイビーブルーの作品でした。彼のたゆまぬ努力と情熱により、クムにおいて最大級の手織り絨毯工房ブランドのひとつを築き上げました。
工房の特徴
ミルメヒディ工房の絨毯は、美しさと独創性に優れ、イランを代表するデザイナーと協力して生み出されています。創設者アガゴル・ミルメヒディの独自の色彩技術が、作品に唯一無二の魅力を加えています。
また、最高品質のシルクと羊毛を厳選し、熟練の職人たちが伝統技法を守りながら高い技術で織り上げています。さらに、細部にまでこだわる徹底した品質管理により、完成度の高い絨毯を生み出し続けています。こうして、ミルメヒディ工房の絨毯は、世界中で芸術作品として高く評価されています。
工房の使命
現在、ミルメヒディ工房は創業74年を迎え、アガゴル・ミルメヒディとその息子たち(アリ、レザ、アボルファズル、モハンマド)の指導のもと、クムで最高級のシルクペルシャ絨毯を制作し続けています。
この工房の使命は、イランの伝統技術を受け継ぎながら、最高級の芸術作品を生み出し、それを世界中の人々に届けること。現在、ミルメヒディ工房の絨毯は世界中のギャラリー、美術館、邸宅を優雅に彩っています。
購入前に工房のサインを確認しましょう。
工房のサイン
サイン部分には、美しいペルシア語の書体で「イラン・クム・ミルメヒディ」と書かれております。作品の各部位にさりげなく織り込まれた工房名が見える絨毯はミルメヒディが工房を総じて製作した自信作の証拠であると言われます。
各工房には、それぞれ独特な色や柄の特徴があります。
色柄の特徴
ミルメヒディ工房の絨毯は、珍しい幾何学文様や小鳥たちの楽園をモチーフにした独自のデザインが特徴です。淡い緑や青を基調とした色彩は、数十年経っても色落ちせず、美しい発色を保ち続けます。また、一部の色には草木染めが使われ、自然の温かみが感じられます。
職人たちの想いが込められた作品は、織り目が美しく整い、まるで模様が動き出しそうなほど生き生きとした表情を持っています。丹精込めた織りによって、絨毯は単なる敷物を超えた芸術作品となっています。
ミルメヒディ工房 シルクペルシャ絨毯 - チャドリデザイン
こちらの特別なシルクペルシャ絨毯は、ミルメヒディ工房の手織りで仕上げられた、非常に珍しいチャドリ(Chadori)文様を特徴としています。Qom(クム)産の最高級シルクを使用し、精緻な技術で仕上げられたこの絨毯は、167 cm x 108 cmのサイズで、洗練された美しさを持っています。
フィールドカラーには深みのある濃赤が使われ、ボーダーカラーも同様に濃赤で統一され、全体に落ち着いた品格を与えています。密度110万ノット平方メートルという高密度で織り上げられ、非常に精緻な仕上がりとなっています。打ち込み総ノット数198万ノットにより、細部まで極めて高い品質を誇ります。
制作期間は19ヶ月をかけて完成したこの絨毯は、貴重で美しいデザインが一際目を引く逸品です。特に、チャドリ文様はその幾何学的な美しさと深い意味合いから、ペルシャ絨毯コレクターにも大変人気のあるデザインです
シルクペルシャ絨毯 Boteh(ボテ)柄
クム産の最高品質のシルクを使用し、ミルメヒディ工房によって丁寧に手織りされた逸品です。モカ色のフィールドカラーに、柔らかなクリーム色のボーダーが調和し、落ち着きのある美しい色合いが空間に温かみを与えます。
デザインには、ペイズリー模様に似たBoteh(ボテ)柄が施されており、小鳥たちが楽園で戯れているかのような華やかで優雅な世界を描き出しています。シンプルな中にも、見る者を魅了する細部の美しさが感じられます。
サイズは165 cm x 107 cmで、リビングルームやダイニングエリアにぴったりのサイズ感。110万ノット/平方メートルの高密度織りで、非常に高い耐久性としっとりとした触り心地を実現。200万ノットの総ノット数は、この絨毯がどれほどの細やかさと技術で作られているかを物語っています。
19ヶ月という時間をかけて完成したこちらの絨毯は、長年にわたってお使いいただけるだけでなく、贈り物としても喜ばれる美しい一品です。
工房の有名作:Golriz/小さい花 華やかでいながら甘さを知的でシックな甘やかな色調
色柄も素晴らしく、クムシルクのスタンダードデザインとは違って独創的で鮮やかな色彩でしかも一般的なクム産のシルク絨毯と比べて数倍の多色使いで織り上げられた最も美しい色調で、デザインは中央にメダリオンを配し、フィールドとコナーに百花繚乱の花模様をあしらった優美なデザインで、さすが有名工房の最新作ならではの芸術的逸品と言える作品です。
工房の有名作【Golriz/小さい花】華やかさと知性が交錯する、甘美な色調のペルシャ絨毯。
優れた伝統工芸が織り成す正確な直線が特徴です。特に中心を飾る直線で作られた幾何学模様のメダリオンがこちらの作品の最大の魅力で、その中に広がる細かい植物モチーフのパターンがさらにその美しさを際立たせています。
フィールドカラーは柔らかく控えめなグラデーションが付けられており、穏やかで心地よい雰囲気を作り出します。このグラデーションは、落ち着きのある印象を与えながらも部屋全体を明るく彩る効果があります。一方で、ボーダーカラーには深みのある青が使用されており、フィールドカラーとのコントラストが絶妙なバランスを生み出しています。
青と茶の組み合わせがメインのカラーパレットであり、繊細なラインと幾何学的な対称性を持つデザインが際立っています。細かい花のモチーフが全体にちりばめられ、伝統的なペルシャの美学を感じさせます。この柄は「Golriz/小さい花」として知られ、ペルシャ絨毯特有のデザインの中でも特に人気の高いものです。
こちらの絨毯は手織りで、優れた職人技によって高密度(110万ノット平方メートル)で織られています。その結果、耐久性が高く、美しい模様が際立つ仕上がりとなっています。
こちらの作品は、リビングやダイニングなど、どんな部屋にも調和するだけでなく、空間にエレガントな雰囲気をもたらします。若い世代からご年配の方にも好まれる、上品で落ち着きのあるデザインと色合いが特徴です。
鮮やかなブルー色 珍しい正方形 柄はメダリオン文様と生命の樹のミックス
作品説明:
こちらの作品の絵柄は、主にメダリオン文様とDrakhti(デラヘティ)の組み合わせで構成されています。Drakhti(デラヘティ)とは「樹木の文様」を意味し、生命の象徴とされる「生命の樹(tree of life)」をあしらった文様です。この作品の絵柄は1m四方という珍しいサイズの絨毯中に正円のメダリオン文様の「窓」を設け、窓の中に桜や梅の如き木々と鳥たちを配置するという構図になっています。
こちらの作品はミルメヒディ工房によって製作されたものですが、特筆すべきはこの絵柄が元々日本の市場向けにデザインされたものです。現在では主にアラブ諸国を主要な取引先としているミルメヒディ工房ですが、かつては仕入れ先の7割を日本が占めていた時代がありました。当時は正方形の絨毯はかなり人気がありました。そして絨毯の絵柄にも日本人に好まれるデザインが取り入れられていたとの事です。こちらの作品は、そうした時代に作成されたデザインを使用しています。仔細に見れば、当時と現代の日本人に馴染みある意匠の数々を、この絨毯に見て取る事ができるでしょう。
他の絨毯作品を見ればすぐに判りますが、絨毯の絵柄においてミルメヒディ工房は、色鮮やかな花々の文様を絨毯の全体に散りばめるデザインを得意としています。こちらの作品は東洋の伝統的なデザインを巧みに取り入れ、なおかつ自身の得意とするデザインと見事に融合させた逸品であると評価する事が出来るでしょう。
こちらの作品で見てきたように、ペルシャ絨毯はイランの伝統的な文様を組み合わせるだけではなく、東洋や西洋といった外国のデザインを取り入れた作品作りをしている事が珍しくありません。なので絨毯を鑑賞する際は、これまで見てきた絵画や工芸品を思い浮かべつつ眺めると、それらに意外な共通点を発見したり更には歴史的な繫がりを感じたりといった楽しみ方ができるのではないかと思います。
商品説明:
クム産の最高級シルク100%を使用して手織りされた逸品です。珍しい正方形のフォルムが特徴的で、鮮やかなブルーのフィールドカラーが目を引きます。デザインには、生命の樹(Derakhti)とメダリオン文様を見事にミックスした美しい模様が施されています。これにより、自然の力強さと美しさが表現され、空間に穏やかなエネルギーを与えてくれます。
本作品は、ミルメヒディ工房によって14ヶ月の制作期間をかけて丹念に織り上げられ、110万ノット/平方メートルの密度で仕上げられています。精緻な織り込みが、シルクの光沢と手触りに絶妙にマッチし、贅沢なひとときを感じさせます。
サイズは107cm x 104cm、リビングやダイニング、または寝室にぴったりのサイズで、空間に高級感と落ち着きを与えます。どんなインテリアにも合わせやすい色調で、ブルーの美しい色合いが、空間を引き締めるとともに穏やかな印象を与えます。」
世界平和を願って織られたミルメヒディ工房のシルクペルシャ絨毯。生命の樹、メダリオン、花瓶文様が見事に融合し、国連ジュネーブ事務局にも展示中の特別な逸品。
クム産のミルメヒディ工房によって手織りで制作された特別な一品です。素材は100%シルクを使用し、非常に滑らかで光沢感のある仕上がりです。フィールドカラーは深い紺色で、ボーダーカラーも同じく紺色で統一されており、落ち着きと高貴さを感じさせます。
デザインは「生命の樹」「メダリオン」「花瓶文様」を巧妙に組み合わせたものです。これらの文様は、古くからペルシャ文化において非常に重要な意味を持ち、特に「生命の樹」は繁栄や永遠の命を象徴しています。また、花瓶文様は平和と繁栄を象徴し、世界平和への願いが込められています。これらの文様が調和したデザインは、まさに芸術作品と言えるでしょう。
こちらの絨毯は、14ヶ月の制作期間を経て完成し、非常に高い品質が誇りです。織り密度は110万ノット平方メートルで、打ち込み総ノット数は114万ノットとなっており、細かい織り目と繊細なデザインが特徴です。さらに、こちらの絨毯は国連ジュネーブ事務局に展示されており、その美しさと象徴性が国際的にも認められています。
魂を魅了する「生命の樹」デザイン|ミルメヒディ工房の逸品
本作品は、ペルシャ絨毯の名門「ミルメヒディ工房」による、人気No.1のユニークなデザイン「生命の樹」を描いた逸品です。その神秘的な絵柄と圧倒的な存在感が、見る者の心を引き寄せ、まるで物語を語りかけるかのような魅力を放っています。
デザインと色彩の魅力
フィールドとボーダーの黒茶が織りなす深みのある色彩が、こちらの作品に圧倒的な高級感を与えています。絨毯中央には「生命の樹」として知られるデザインが広がり、その繊細な枝葉や象徴的な生命力が丹念に表現されています。デザイン名「Mehrab」は、祈りの場を連想させる構図で、神秘性と芸術性が絶妙に融合した作品となっています。
最高峰の品質と技術
シルク100%を使用したこの絨毯は、光沢と手触りが非常に滑らかで、贅沢な感覚を提供します。密度110万ノット平方メートルという繊細な織りは、生命の樹の細部まで鮮やかに表現し、約119万ノットもの手作業による丁寧な仕上がりが、品質の高さを物語っています。
多用途に使えるサイズとデザイン
132cm x 82cmのサイズは、壁掛けやリビング、書斎など、あらゆる空間でインテリアアートとして利用できます。その象徴的なデザインは、落ち着いた雰囲気を求める空間を一気に高級感あふれる場へと変えることでしょう。
特別な一枚として
こちらの絨毯は、職人技術とペルシャ文化が生み出す芸術そのもの。デザイン、素材、技術のどれをとっても、ペルシャ絨毯の真髄を感じられる逸品です。特に「生命の樹」というテーマが持つ奥深さは、贈り物や自宅の特別な装飾として最適です。
描かれている色柄の詳細説明:
こちらの作品の絵柄は、主にMehrab(メラブ)文様とDrakhti(デラヘティ)の組み合わせで構成されています。 Mehrab(メラブ)とはモスクの聖龕を表すペルシャ語で、 聖龕はモスクの礼拝堂内部正面の壁に設けられた窪み状の設備です。 一方 Drakhti(デラヘティ)とは「樹木の文様」を意味し、生命の象徴とされる「生命の樹(tree of life)」をあしらった文様です。国土の多くを砂漠が占め緑の少ない中東の乾燥した地帯に生活する人々にとって“生命の樹”は水のある場所=オアシスをイメージさせてくれると同時に、そこには花があり庭となります。鳥や動物達が集まる楽園、咲き誇る木や花々、周りに飛び交う小鳥達の図柄、これは自然の中から動物の命が生まれる神秘的な場所=楽園でとなります。緑の溢れる環境や楽園はみんなが抱く夢です。よってこの作品を作ったミルメヒディ工房は、二つの文様を組み合わせることで「夢と希望に溢れる神秘的な空間」を絨毯上に表現しようとしたのではないかと考えられます。絨毯を愛好する人々の間では、上質のシルク製絨毯は日光の状態や当たる光の角度によってその色彩を大きく変える事が知られています。ペルシャ絨毯には、そうしたシルクの特性を活かす意匠がしばしば施されています。この作品を例にしてみましょう。下の写真は絨毯を床に敷いて撮影したものです。
夜に部屋を暗くし、絨毯のそばに電灯を灯した状態で撮影すると、絨毯中のモスクの天蓋と円柱が黄金色を帯びて浮かび上がり、さらに天蓋と円柱に囲まれた生命の樹の花々が鮮やかに引き立って見えるのが判別できるのではないでしょうか。ミルメヒディ工房はシルクの特性を活用する事で、このようにモスクと生命の樹が目立って見えるよう計算して絨毯を織ったと考えられます。こうした意匠を施されたこの作品には、どのような意味が込められているのでしょうか。絨毯の隅(※この部分をハーシエ・ボゾルグと呼びます)に草花をあしらったメダリオン文様が配され、四角いガード(※この部分はハーシエ・クーチェクと呼びます)の内側にモスクと生命の樹が配されるという構図から、例えば次のような解釈ができるのではないでしょうか。
「花の咲き乱れる庭園にエデンの園へ至る四角形の入り口が開いている。入り口を覗くとモスクの姿があり、更にその向こう側には天国そのものとそこに生える生命の樹(エデンの樹)が広がっているのが見える。そしてエデンの園の入り口とモスクは部屋に陽の光が差し込むと元の色彩を変え、黄金色を帯びて光り輝く──。」
ペルシャ絨毯には技術や意匠を愛でるだけではなく絵画と同じく作品へ込められた意味を考えるという楽しみ方があります。(※日本の茶器や蒔絵などの漆器工芸にも通じる楽しみ方であると思います)
こちらの絵柄は、ミルメヒディ工房の説明によればアラブの石油王(シェイクと呼ばれる人達)に大変人気があるのですが、そうであるのはこの絨毯が技術とストーリーを併せ持つ作品であるからではないかと思います。また縁起の良いものとして、大きく育つ木は、「成長」や「長寿」を意味します。財産が大きくなるようにという願いを込められている意味合いもあります。
ミルメヒディ工房の『Jozan』、草木染めのピンクが美しく優雅。シルクの輝きとメダリオン柄が織り成す至高の一品。
フィールドカラーに草木染めによるピンクが使われた、非常に美しい色合いが特徴です。草木染めによる優しげで温かみのあるピンクは、室内に柔らかい印象を与え、優雅で落ち着いた空間を演出します。ボーダーカラーには、ミックスされた銅色が使われており、ピンクと見事に調和し、落ち着きのある高級感を醸し出しています。
デザインは、ペルシャ絨毯の代名詞とも言えるメダリオン柄を基に、ラチャク・トランジの模様が織り込まれています。このデザインは、細部まで精緻に織られ、ペルシャ絨毯ならではの重厚感と美しさが表現されています。
シルク100%の素材により、手触りは非常に滑らかで、光の当たり方によって絨毯が美しく輝きます。密度は110万ノット平方メートル、打ち込み総ノット数は194万ノットに達しており、非常に高密度で精緻に織られているため、耐久性と美しさの両方を兼ね備えています。
サイズは158 cm x 105 cmで、リビングルームやダイニングルーム、寝室など、広めの空間にぴったり。高級感のあるシルク素材と精巧な手織りの技術で、どんな空間にも華やかさとエレガンスを加えます。
ミルメヒディ工房の最高傑作『Golriz』、貴重なシルクペルシャ絨毯。総ノット数705万、6平米を超える広さ。
クム産の最高級シルクを使用し、ミルメヒディ工房による手織り作品です。美しい「Golriz(小さい花)」デザインを特徴とし、フィールドカラーは深みのあるモカ色、ボーダーカラーは柔らかなライトグリーンが施されています。デザインには「Medallion/メダリオン/ラチャク・トランジ」も取り入れられ、上品で調和の取れた印象を与えます。
こちらの絨毯は、総ノット数705万ノットという非常に高い密度を誇り、細かく精緻な織り目が特徴です。制作には72ヶ月(6年)もの歳月がかかり、その完成度はまさに最高傑作と言えます。サイズは297cm x 198cmの広さを誇り、約6平米の面積があり、豪華な空間作りに最適です。
ミルメヒディ工房の名作『生命の樹』、繊細な色彩と精緻な織りで空間に命を吹き込む。
本作品は、ペルシャ絨毯における伝統的な文様「生命の樹」を美しく表現したシルクペルシャ絨毯です。世界中の部族の儀礼や神話にも登場し、長寿や繁栄を象徴する「生命の樹」は、ペルシャ語では「Drakhti(ドラクティ)」、英語では「Tree of Life」とも呼ばれています。この文様は、乾燥地帯に生きる人々にとって、生命の源であるオアシスを象徴し、そこには花や動物たちが集まり、楽園のような神秘的な場所を描いています。
フィールドカラーにはブルーとスカイブルーのミックスが使われ、鮮やかな色彩で織り上げられたこの絨毯は、クム産シルク絨毯の中でも数倍の多色使いが施されています。その結果、非常に芸術的で、目を奪われるような美しい色調が特徴です。写実的に表現された「生命の樹」には、バラ、ダリア、ジャスミンなど、10種類の花が咲き乱れ、多種多様な鳥たちが群れを成しています。シルクの素材感を活かし、花や鳥が立体的に浮き立つような表現がされています。
サブボーダーには、花を挟んで向かい合わせの2羽の鳥が繰り返されるデザインが施され、全体のバランスが取れています。さらに、メインボーダーには、繊細にデザインされたバラが連なり、全体のフィールドカラーであるブルーとの調和が取れています。これにより、生命力にあふれた自然の美しさが引き立たたせられています。
こちらの絨毯は、ただの装飾品ではなく、生命や自然の力強さを感じさせる作品です。 美しい色彩と精緻なデザインは、空間に神秘的なエネルギーを与え、どんな場所にも特別な存在感を放ちます。織り上げに22ヶ月を要したこの逸品は、まさに有名工房の最新作ならではの素晴らしい出来栄えと言えるでしょう。
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