取り扱い工房一覧 — クム産シルクの名工房

ミルメヒディ
キャファシザデ
ジャムシディ本家
カシザデ
ザビヒ
マスウード
アッバス
ジャファル
メヘルバクシュ
ショベイリイマニ
バゲルザデ
セディギヤン
ジェッディ
エスハギ
アルバル
ラジャビアン
中国・インド製シルク模倣
無記名のクム小品
機械織り絨毯

店主が選んだクム産シルクの工房

取り扱い工房一覧

ペルシャ絨毯は、どこの誰が織ったかで価値が決まります。本ページでは、そもそも「クム」「工房」とは何かをまずお話しし、当店が日本にお届けしている工房を一つひとつご紹介します。

ペルシャ絨毯の世界を知る

そもそも「クム」とはどんな街ですか?

クムが絨毯の街になったのは、意外にも20世紀初頭のこと。タブリーズやイスファハーンなど数百年の歴史をもつ古都に対し、クムは100年あまりの新興産地です。

なぜ後発のクムが「最高峰」と言われるのですか?

後発であったがゆえに、クムは最初から「最高品質のシルク絨毯」というブランドを狙って育ちました。古い産地のように村落・遊牧民の織りが混在せず、純粋に都市工房型として発達した産地です。近隣のカーシャーンから熟練の織り手・親方が移り、量産ではなく少数精鋭の「マスター制(工房制)」をはじめから採用しました。今日、本場で織られるシルク絨毯のほとんどがこの街から生まれています。

「工房(こうぼう)」とは何のことですか?

ペルシャ絨毯は、織られる場所によって性格が大きく変わります。家庭や村で個人が織る「無記名の絨毯」と、街の工房で親方の指揮のもと織られる「サイン入りの絨毯」。後者の世界に、コレクター価値や美術品としての評価が生まれます。

工房とは、親方(ペルシャ語で اوستاد=オスタッド/マスターウィーバー)が下絵を起こし、複数の織り手を束ねて作品を仕上げる制作単位のことです。完成した絨毯の縁には小さな短冊(カルトゥーシュ)が織り込まれ、そこにペルシャ語で親方や工房の名前が記されます。これが「サイン」と呼ばれるもので、作者を保証する署名であり、二次流通でも価値の根拠として機能します。

「工房作品」と「無記名作品」では何が違いますか?

無記名の作品は、家庭や小規模な家内工業で織られ、産地名のみで識別されます。サインがなく、デザインの統一性も乏しいことが多く、価格帯ははるかに低めです。一方の工房作品は、設計図に基づく緻密なデザイン、高ノット密度、品質の均質性が保たれます。サインがあるため、作者・出自を追跡でき、何十年経ってもオークションや専門店で評価される作品になります。価格は同じサイズでも、無記名の数倍〜10倍に達します。

クムには、どれくらい工房があるのですか?

大小さまざまな工房が存在し、業界内では「五大マスター級」「最高峰」「上位中堅」「中堅」「新興」というおおよそのヒエラルキーが共有されています。五大マスターと呼ばれるのが、ジャムシディ・エラミ・カゼミ・モハマディ・ジェッディの各家系。そこに、ミルメヒディ、ヌーリ、ランジバル、サラーリ、その他多くの工房が加わります。ゴレスタンは、その中から店主が現地で関係を築いた工房だけを選んで日本にお届けしています。

店主が取り扱う工房

店主が選んだ8工房

ミルメヒディ工房 古代英雄ロスタムの物語(ID7005)

クム最高峰・指名買いの工房

ミルメヒディ工房

クム最高峰として広く知られる工房です。クム市場で「ミルメヒディ」と聞けば、絨毯商人たちが少し背筋を伸ばすほどの格を持っています。1980年代まで現役だった先代マスター・ミルメヒディが築いた格を、現在の織り手たちが受け継いでいます。

サファヴィー朝(17世紀のペルシア宮廷文化)の意匠を、淡いパステル基調で繊細に再現する作風。代表的なモチーフは、モスクの祈祷壁を写した「メヘラブ」、花瓶から蔦と花が伸びる「ゴルダーニ」、そして「生命の樹」と「8の楽園」。二人がかりで18〜24ヶ月かけて織り上げた一枚は、両端に職人と工房の名が織りでサインされ、責任の所在を明らかにする伝統が守られています。

「絨毯は写真で拝見するよりも断然綺麗でした」と繰り返しお声をいただく、指名買いの多い工房です。ゴレスタンは日本での正規代理店として作品を厳選しています。

モハマド・ジャムシディ工房 草木染「夜の庭園」(ID2300)

クム五大マスターの筆頭・草木染の本家

ジャムシディ工房

クムの五大マスターの筆頭に挙げられるジャムシディ家。1962年、モハマド・ジャムシディ氏が現在の本家工房を築いて以来、世代を継いでいます。家系の中で本家のほかに3つの分家系統(マスウード、アッバス、ジャファル)があり、それぞれ独立した工房として作品を出しています。

最大の特徴は、本家モハマド系のみが守る草木染め。藍の葉、ザクロの皮、ウコン、アカネ、クルミの果皮を昔ながらの手法で煮出して糸を染めます。糸ごとの微妙な濃淡が、化学染料では出せない奥行きをつくります。分家3系統は化学染料を併用することが多く、その代わりに独自の色構成や構図を追求しています。

代表的なモチーフはメダリオン、ドーム文様、ペルシア宮廷文化を描いた人物画。「2色を1ノットに織り込む」独自技法でも知られています。

アルバル工房 青緑メダリオン 玄関マット(ID8004)

ビビッドな色使いと玄関マットの精密派

アルバル工房

ビビッドな色使いと、モスク天井のドーム文様(ゴンバディ)の精密な再現で知られる工房です。1ヶ月あたりの織り進みは数センチ。1枚に17〜18ヶ月をかけ、ノット密度は1平方メートルあたり110万〜120万を超えます。

玄関マットサイズから大型のリビングサイズまで幅広く展開し、お客様の間でリピーターが特に多い工房でもあります。「現地で購入したものよりも細かい、美しい仕上がり。この価格でこの品質なら大満足」と、現地市場で買付経験のあるお客様からも評価をいただいています。

セディギヤン工房 リビング最高峰メダリオン(ID10001)

8弁メダリオンと深色地の古典派

セディギヤン工房

8弁の星型メダリオンと、深色地に金縁が灯る古典派の工房です。儀礼空間に似合う格式の高い作風で、深いグリーンや深紅、藍などの落ち着いた色調を中心に織り上げます。

クム産シルクとしては珍しい深いグリーンが現れることがあり、店主が「これは仕入れたい」と判断した一枚を、その都度取り揃えています。お客様からは「店主様の見識と熱い想いが伝わる仕入れ」とお声をいただきました。

アボルガッセム・ジェッディ工房 漆黒のドーム文様(ID25009)

広大メダリオンと玄関マットの兄弟工房

ジェッディ工房

アリ・ジェッディ、アボルガッセム・ジェッディなど複数の織り手が並び立つジェッディ系統の工房です。中央に広大なメダリオンを据えた玄関マットサイズの作品、ドーム文様の落ち着いた配色など、玄関や書斎の主役に選ばれる作品が中心です。

「大人のベージュ」「静寂のネイビー」といった近年の作品名にも表れているように、シックで気品のある配色を得意とします。サイズは60×90cm前後の玄関マットから大型まで幅広く取り扱います。

エスハギ工房 繁栄の生命の樹(ID18013)

数十色の小花柄・署名作家の正系

エスハギ工房

数十色を使った無数の小さな花柄が特徴の工房です。一見華やかですが、近寄って見ると驚くほど細やかな描写の積み重ねで構成されていることが分かります。

「細部を見れば見るほど発見がある」というお客様の言葉が、この工房の作品をよく言い表しています。ヨーロッパの老舗ディーラーが「Signed Eshaghi」として継続的に取扱う、署名作家の正系の工房でもあります。

ラジャビアン工房 薔薇の楽園 鮮青(ID25028)

薔薇の楽園・鮮やかな配色

ラジャビアン工房

「薔薇の楽園」「バラの庭園」など、花を主題とした華やかな構図を得意とするラジャビアン家系の工房です。鮮やかな青や深い赤、柔らかな緑を背景に、シルクの艶で花びらの陰影を描き分ける表現が特徴です。

玄関マットや小ぶりの壁掛けサイズで人気があり、シニア世代の現代的なインテリアにも溶け込みやすい作風です。

ザビヒ工房 ペルセポリス文様 グリーン(ID18028)

ペルセポリス文様の歴史画派

ザビヒ工房

古代ペルシア帝国の都「ペルセポリス」の壁画レリーフを、シルクの絨毯に翻案する作風を得意とするザビヒ工房。柱に並ぶ動物の浮彫や王の図像など、史跡そのものを構図に持ち込む稀少な系統で、技術的にも歴史的造詣の上でも難度の高い仕事です。

深い緑を基調にした落ち着いた配色を中心に、玄関マットから中型サイズまで取り扱います。歴史好き・遺跡好きのお客様にも選ばれる作風です。

はじめての一枚をお選びになる方へ

置き場所、作風、店主の推し
三つの目安からお選びください

クム産シルクの絨毯は、工房ごとに表情が違います。急がず、お部屋とご自身の暮らしに合う一枚に出会えるよう、店主の経験からの目安をお伝えします。

置く場所とサイズから考える

最初に、どのお部屋に置くかをはっきりさせます。玄関の出迎えに敷くなら100×150cmほど。寝室の足元やリビングのソファ前なら140×200cm前後。応接間の主役にするなら200×300cm。サイズが決まれば、ご予算もおのずと見えてまいります。迷われたら、お部屋の写真を撮ってお送りください。お返事します。

好きな作風を見つける

工房ごとに得意とする作風があります。中央に大きな紋章を配したメダリオン文様、放射状のドーム文様、生命の樹、花を主題にした華やかな構図。お部屋の家具や、ご自身が普段惹かれる色合い・柄から、近いものを選ばれるとよいかと思います。上の地図は、品質と価格の見当をつけるためのものです。

店主の推す三工房から見てみる

どこから見ればいいか迷われる方には、店主が長年の付き合いから自信を持ってお勧めできる三つの工房をご紹介します。

  • アルバル工房ビビッドな色使いと、玄関マットの精密な仕事に定評があります。リピーターが特に多い工房です。
  • ミルメヒディ工房クムで最高峰として知られる工房。当店は日本正規代理店としてお取り扱いしています。
  • ジャムシディ工房(本家)クム五大マスターの筆頭。本家のみが守る草木染で、化学染料では出ない奥行きが特徴です。

お話を伺いながらお探しする方が、結果として早く、納得のいく一枚にたどり着けます。お気軽に 店主までご相談 ください。お電話でも、メールでも構いません。

「ジャムシディ」と名のつく工房について

本家筋と分家筋の見分け方

クムには「ジャムシディ」を名乗る工房がいくつかあります。本家筋と分家筋では、染め方も作風も別物です。お買い求めの際に迷われないよう、家系をご案内します。

ジャムシディ工房(本家)

クム五大マスター筆頭

モハマド・ジャムシディ氏が1962年に築いた工房で、現在も本人の目が入る作品づくりが続いています。

本家で守られているのは草木染という昔ながらの染め方です。藍の葉、ザクロの皮、ウコン、アカネ、クルミの果皮を煮出して糸を染めます。化学染料では出ない、奥行きのある色合いが特徴です。

古典的なメダリオン文様、ドーム文様、ペルシア宮廷文化を描いた人物画など、落ち着いた色調の作風が中心です。

— 同じ「ジャムシディ」を名乗る別の工房 —

マスウード・ジャムシディ工房

分家筋の一つです。古代ペルシア宮廷の物語を構図に持ち込む作風で、骨太な仕事が並びます。染めは化学染料を併用します。本家とは別の工房として独立しています。

アッバス・ジャムシディ工房

こちらも分家筋にあたります。独自の構図を追求し、化学染料を用いた配色を得意とします。本家筋とは作風がはっきり異なります。

ジャファル・ジャムシディ工房

同じく分家筋として独立した工房です。本家とは別の方向で作品を出しています。

同じ姓を持つ工房が多く、外から見るとどれも同じに思えますが、当店ではそれぞれを別の作家・別の工房としてご紹介しています。本家筋の作品は ジャムシディ工房コレクション でご覧いただけます。お選びの際にご不明な点があれば、いつでもお問い合わせください。

お客様の声

お客様の声 こんにちは😊 昨日はお世話になりました。 沢山の綺麗な絨毯を見て触って楽しい時間を過ごすことができました。 その中から選んだ子が先程無事に到着し、早速敷いてみました。本当に素敵です‼️ あらためて織りの細かさ、柔らかさに驚き 見る角度によっ...

お客様の声 美しい絨毯が無事に届き、さっそく自宅で楽しんでおります。ありがとうございます。 クム絨毯をこよなく愛する者として、大変嬉しく思っております。 改めまして、このたびはありがとうございました。 今後も素晴らしい絨毯をご紹介いただけるのを楽しみにし...

お客様の声 お世話になります。本日無事到着しまして、まずは我が家に仮敷しました。中々良いデザインで、息子に譲るのが惜しくなりそうです。息子の家は来年春に完成なので、暫くは我が家を賑わせてくれそうです。(^^)ありがとうございました。 Golestanか...

お客様の声 今日、お品物を無事に届きました。 年末頃、たまたまネットでゴレスタン様を知って、 あれから、時々、ホームペイジを見ています。 どれも素敵で、なかなか決められませんでした。 先日、新着商品のリスト中に、 こちらのジャムシディ工房の作品を見た瞬間...

お客様の声 この度はとても素敵な素晴らしいシルク絨毯と出会えました。 今回はオンラインで購入させていただいたのですが、細かい質問にも懇切丁寧に答えてくださり、知識も豊富で信頼でき、実際に実物を見なくても、まるで店舗で接客を受けているかのように安心して選ぶ...

お客様の声 こんにちは😃ご無沙汰しています毎日、酷暑🥵でたいへんですが、おかわりないですか? 先日、ソファを買い換えました。やっぱりお気に入りの絨毯、いつも触れていたくて、床に敷くよりソファで利用しています(ハート)手前は光加減で色分かりにくいですが、同...

お客様の声 玄関用に、セディギヤン工房のシルク絨毯を購入させていただきました。 ここしばらく、オンラインも含めて幾つかのお店を回って我が家の雰囲気に合うペルシャ絨毯を探していたのですが、なかなかピンとくるものがありませんでした。 Golestanさんの...

お客様の声 先日はありがとうございました。様々な作品をみせていただき、ペルシャ絨毯の世界に触れることができて嬉しかったです。色々とご紹介くださり、ありがとうございました!見る角度や光の当たり方により、色の見え方が変わり、シルクの滑らかさや光沢は表情豊かで...

お客様の声 家族からオタクと言われるほどペルシャ絨毯が大好きで百貨店からスタートして都内の数多くの専門店にもお世話になっておりました。 数年前golestan様にはたまたまネットで拝見して立ち寄らせて頂きましたが、高品質で素晴らしいお品が多く、それもと...

お客様の声 絨毯について調べていた際、Golestanの絨毯店HPを偶然目にしました。  他の店のHPよりも絨毯の画像が大きくて絵柄がハッキリと細部まで良く分かる事、更に動画までついていて絨毯が綺麗なのが良く分かったので購入しました。 その後、常設店が...

お客様の声 ナハバンドのカーペット馴染んできました。 タイミングと運 購入して大正解です。 大切に使っています。 お写真送らせて頂きます。 Golestanからのコメント このたびはお写真と嬉しいお言葉をお寄せいただき、誠にありがとうございます。 ナ...

お客様の声 ショールームにお邪魔して色々拝見させていただきお世話になりました。  当初、玄関に敷くつもりでしたが美しいので壁に飾ろうと額装専門業者に依頼しました。 表面にガラスが入っているため、反射して綺麗な写真になりませんが参考 までにお送りさせて...

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